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新版浮絵 東叡山之春景
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歌川国直歌川国直

新版浮絵 東叡山之春景

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歌川国直が江戸の桜の名所、上野寛永寺を描いた一図で、西宮新六が出した連作「新版浮絵」に属する。浮絵は西欧の透視画法で奥行きを強調した浮世絵で、近景が浮き出て見えることから名付けられた。題の東叡山は寛永寺の山号で、京の鬼門を守る比叡山にならい「東の比叡山」を意味する。

図中の建物には名が記されていない。寛永寺には、同じ形の法華堂と常行堂を左右に並べ、屋根付きの高廊下でつないだ造りがあった。参詣者は廊下の下をくぐって根本中堂へ向かった。これらの堂宇は慶応4年(1868年)の上野戦争で焼失した。

短冊には出版元を示す「春松軒 西宮新六梓」が摺られ、署名の上には「極」の印がある。同じ短冊の形を用いた浮絵に新版浮画 金龍山仁王門之図東都両国橋河開夜景之図がある。この摺りはウィリアム・スタージス・ビゲローの旧蔵で、1911年にボストン美術館へ寄贈された。

Work Type
Print
Technique
木版多色刷/横大判
Dimensions
26.9 × 39.3 cm

Artist profile

歌川国直
歌川国直

歌川国直は、式亭三馬の合巻や滑稽本に数多くの挿絵を描き、遠近法を強調した浮絵も手がけた江戸後期の浮世絵師である。渓斎英泉の「無名翁随筆」には、同門の歌川国芳が若いころ国直の家で「塾生の如く」学んだとある。 信濃国に生まれ、本姓は吉川、俗称は鯛蔵、のちに四郎兵衛といった。兄は戯作者の春亭三暁。英泉によれば、はじめは「明画」を学び、葛飾北斎の画風も好んだ。

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