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伊藤若冲Kanzan and Jittoku
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伊藤若冲がこの絵に描いた寒山と拾得は、唐の伝説上の詩僧だ。寺で食事係をしていた拾得は、残り物を寒山に渡していたという。
二人は風変わりな僧として語られる一方、寒山は文殊菩薩、拾得は普賢菩薩の化身ともされた。日々の食べ物をめぐる逸話と、菩薩の化身だという言い伝えが、同じ二人に重なっている。中国では宋の時代から絵に描かれ、日本でも題材となった。
若冲は別に《寒山拾得図(伝池大雅賛)》も描いている。この絵の上部にも言葉が書き添えられているが、書いた人は分かっていない。
- Genre
- Japanese & Asian
- Work Type
- Painting
- Technique
- 墨画
Artist profile

伊藤若冲
庭に数十羽の鶏を放し、朝な夕なその姿を写し続けた男がいた。羽の重なり、蹴爪の反り、地を掻く一瞬の脚——飽きるほど眺めてから、ようやく筆を執る。伊藤若冲は正徳6年(1716年)、京・錦小路の青物問屋「枡屋」に長男として生まれた。家業を切り盛りするかたわら、まず狩野派の筆法を習い、次いで舶来の宋元画を一枚また一枚と模写し、尾形光琳ら琳派の金地の装飾も取り込んだ。
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