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赤い楔で白を打て
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エル・リシツキーエル・リシツキー

赤い楔で白を打て

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ロシア内戦期のポスター。文字は左上から「Клином(楔で)」「красным(赤い)」、円の中に「бей(打て)」、右下に「белых(白を)」と読み、赤い楔で白軍を打て、という意味になる。赤は革命派の赤軍、白は反革命の白軍を指す。日本では「赤き楔で白を撃て」「赤い楔で白を穿て」とも訳される。

下の余白には「№19」と、赤軍西部戦線の政治局の出版部、ヴィテプスクの芸術家集団「ウノヴィス」の名が刷られている。ポーランドとの戦争のさなかの1920年に西部戦線の司令部が注文したもので、リシツキーはのちにヤン・チヒョルトへの手紙で、言葉もデザインもすべて自分のものだと書いた。1966年にローマで3,000部刷られた複製では、この余白の枠が切り落とされている。

リシツキーは1919年からシャガールがヴィテプスクに開いた美術学校でグラフィックと印刷を教え、マレーヴィチとともにウノヴィスを率いた。赤い三角と白い円は、マレーヴィチが始めたシュプレマティスムの幾何学形態を宣伝に使ったものである。1985年に英国で結成されたミュージシャンの政治団体「レッド・ウェッジ」は、名前とロゴをこのポスターから取っている。

Work Type
Print
Technique
多色リトグラフ
Year Created (image)
1920
Dimensions
53 × 70 cm

Artist profile

エル・リシツキー
エル・リシツキー

スモレンスク近郊の小さな町ポチノクに生まれたラーザリ・マルコヴィチ・リシツキーは、ユダヤ人であることを理由にロシア国内の美術学校への道を閉ざされ、ドイツのダルムシュタットで建築工学を学んだ。定規とコンパスを操る技師の手つきは、その後の仕事のどこにでも顔を出す。

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