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ポール・セザンヌカード遊びをする人々
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セザンヌの《カード遊びをする人々》には、酒杯も賭け金も、勝負をめぐる騒ぎもない。1890年代にカード遊びを描いた5点のうち、人物が2人だけの絵は3点あり、オルセー美術館のこの絵がもっともよく知られる。2人を同じ構図で描いた別の1点は、2011年に推定2億5000万ドルで売られた。絵の値段として当時の最高記録とされ、2017年まで破られなかった。
この静けさは、それまでのカード遊びの絵から大きく離れている。17世紀のオランダやフランスでは、酒場で酔って騒ぐ男たちの賭けがよく描かれた。セザンヌがモデルにしたのは、父の屋敷で見かけた農夫たちとされる。身ぶりや目くばせの駆け引きも省き、2人が黙って札に集中する姿にした。
酒杯を省いた一方で、卓の中央には瓶を残した。その瓶も飲むためには使われず、画面を左右に分ける軸となって、向き合う2人の対決を際立たせている。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1893
- Dimensions
- 47 × 56.5 cm
Artist profile

ポール・セザンヌ
ポール・セザンヌは、学校でのちの小説家ゾラをかばって袋叩きにされ、翌日、籠いっぱいのリンゴを贈られたと詩人ガスケに語っている。リンゴの静物やサント=ヴィクトワール山の連作で知られ、日本では「近代絵画の父」と呼ばれるフランスの画家だ。 生まれたのは南フランスのエクス=アン=プロヴァンス。父はまだ帽子屋で、銀行を開いたのは息子の誕生から9年後だった。
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