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ポール・セザンヌリンゴとオレンジ
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果物は動かないのに、セザンヌの《リンゴとオレンジ》の画面は動きを感じさせる。静物が制作の中心になった円熟期の作で、豪華さと新しさを兼ねることから、1890年代末の静物でもっとも重要な一枚とされる。この絵は、1899年にパリのアトリエで描いた6点の静物の一つで、ほかの絵にも同じ陶器の皿と花模様の水差しが登場する。
奥を掛け布でふさぐ組み立ても6点に共通し、17世紀フランドルの静物画を思わせる古い型だ。けれども、セザンヌは鉢や皿からあふれる果物を斜めに連ね、丸い形に布のひだの折れた線を組み合わせて、画面に動きを生んでいる。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1899
- Dimensions
- 74 × 93 cm
Artist profile

ポール・セザンヌ
ポール・セザンヌは、学校でのちの小説家ゾラをかばって袋叩きにされ、翌日、籠いっぱいのリンゴを贈られたと詩人ガスケに語っている。リンゴの静物やサント=ヴィクトワール山の連作で知られ、日本では「近代絵画の父」と呼ばれるフランスの画家だ。 生まれたのは南フランスのエクス=アン=プロヴァンス。父はまだ帽子屋で、銀行を開いたのは息子の誕生から9年後だった。
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