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ディエゴ・ベラスケスラス・メニーナス
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奥の壁の小さな鏡に映るスペイン国王夫妻は、描かれた部屋のどこにもいない。ベラスケスの《ラス・メニーナス》では、二人が絵を見る私たちの立つあたりにいるように見える。この構図が見る者と描かれた人々の関係をあいまいにするため、西洋絵画でもっとも多く論じられてきた作品の一つとなった。
左で大きな画布に向かうのは、ベラスケス本人だ。中央の5歳の王女マルガリータは国王夫妻の娘だ。そばに付き添う少女たちは貴族の家の出で、題の「メニーナス」は彼女たちを指す。もっとも多い見方では、画家が描いているのは国王夫妻で、王女はそれを見ている。それなら、私たちが見ているのは、国王夫妻の目に映る場面ということになる。
そのベラスケスの胸の赤い十字は、サンティアゴ騎士団のしるしだ。入団には先祖が貴族である証明が必要で、手仕事で暮らす者は入れなかった。絵も手仕事とされた時代に、ベラスケスはこの絵を描いた3年後の1659年に騎士となった。18世紀の伝記作者パロミーノによれば、十字は画家の没後、王の命令で描き加えられた。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1656
- Dimensions
- 320.5 × 281.5 cm
Artist profile

ディエゴ・ベラスケス
《ラス・メニーナス》を描いたディエゴ・ベラスケスは、サンティアゴ騎士団の審査で、親しい画家たちから一度も絵を売ったことがないと証言された。17世紀スペインの宮廷画家で、のちにフランスの画家エドゥアール・マネが画家の中の画家とたたえた人物である。 1599年、セビーリャに生まれ、画家で理論家のフランシスコ・パチェーコに学んだ。
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