
Public domain
ティントレット奴隷を救う聖マルコの奇跡
0
《奴隷の奇跡》の名でも知られる。ヴェネツィアの信徒会、スクオーラ・グランデ・ディ・サン・マルコの注文で、会堂の祭壇の向かいに掛けるために描かれた。ティントレットがそれまでに受けた中で最大の注文だった。はじめは評判が割れ、会員の一部は絵を画家に返すよう求めた。それでも最後には称賛され、新しい注文が続いた。
主題は、ヴェネツィアの守護聖人マルコが死後に起こした奇跡である。ある奴隷が、主人に禁じられたまま聖マルコの墓へ巡礼に出た。帰ると主人は、目をえぐり、脚を折り、口を砕くよう命じた。奴隷が聖マルコを呼ぶと、責め具は次々に壊れた。上から飛び込んでくるのが聖マルコ、右の玉座にいるのが主人である。話は『黄金伝説』などの聖人伝により、ヤコポ・サンソヴィーノがサン・マルコ大聖堂の説教壇のために作ったブロンズ浮彫も下敷きにしている。
絵は1797年にフランスに持ち去られ、1815年にヴェネツィアへ戻ってアカデミア美術館に入った。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1548
- Dimensions
- 415 × 541 cm
Artist profile

ティントレット
父は染物職人だった。「ティントレット」は本名ヤコポ・ロブスティにつけられたあだ名で、イタリア語で「小さな染物屋」を意味する。生涯ヴェネツィアを離れず、その街の教会や同信会館の壁という壁を絵で埋め尽くした男である。 若くしてティツィアーノの工房に入るが、わずか数日で追い出されたという逸話が伝わる。才能を恐れた師が早々に厄介払いしたというのだ。
View full profile







