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エゴン・シーレPortrait of Wally Neuzil
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エゴン・シーレの《ヴァリーの肖像》に描かれた恋人は、獄中の画家に画材とオレンジを届けた人だ。ヴァリ(ヴァリー)・ノイツィルを描いた肖像のうち、おそらく最もよく知られた1点で、ほおずきの実のある自画像と対になっている。
1912年の拘留中、シーレは日記に、そのオレンジを暗い日々の「ただ一つの光」と書いた。釈放後まもなく描かれたこの一対を、シーレの作品目録をまとめたジェーン・カリアーは、絵による婚約の宣言のようだと読む。
後年、この絵の所有権が争われた。1997年にニューヨーク近代美術館へ貸し出され、翌年、盗品の疑いで差し押さえられたのだ。2009年、ニューヨークの裁判所は、1930年代末にナチ党員の画商が、同業のレア・ボンディ・ヤライから奪った絵だと認定した。戦後は別の収集家の遺族を経てベルヴェデーレに入り、1954年に収集家ルドルフ・レオポルトの絵と交換されていた。2010年、レオポルト美術館がボンディの遺産側に相当な額を払って和解し、絵は同館へ戻った。額はBBCによれば1900万ドルだった。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・板
- Year Created
- 1912
- Dimensions
- 32 × 39.8 cm
Artist profile

エゴン・シーレ
少年のエゴン・シーレは、ラテン語の宿題をせずに絵を描いていて、父にスケッチブックをストーブへ投げ込まれた。それでも描き続けたこのオーストリアの画家は、鋭く折れ曲がる線で裸の人体や自分自身を描き、人間の孤独や愛欲をあらわにした。 1890年、ドナウ河畔の町トゥルンで駅長の家に生まれた。息子を技師にしたかった父は、梅毒を患い、1904年末に世を去る。
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