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ギュスターヴ・モローガラテイア
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ギュスターヴ・モローの《ガラテイア》に茂る海の植物は、空想だけで描かれたものではない。モローは国立自然史博物館が所蔵する海洋植物学の本をもとに習作を重ね、1879年には同館の聴講生に登録した。絵具をこすりつけ、削る手わざが、七宝のような肌合いを生んでいる。
主題はオウィディウスの「変身物語」による。一つ目の巨人ポリュペモスはガラテイアを愛し、彼女が羊飼いアキスに寄せる愛に嫉妬する。モローは筋を追わず、手の届かない相手を見つめて我を忘れる巨人を描いた。ガラテイアが逃れた洞窟は巨人には狭すぎる。その狭さが、届かない恋を形にしているとも読める。1880年、モローが最後に参加したサロンに出品された。
かつての所有者には、ヒトラー内閣の外務大臣リッベントロップがいる。戦後ドイツで回収され、1951年にフランスの国有財産売立てに出た。1997年、日本経済新聞社が取りまとめた日本の企業メセナなどの援助で国立美術館連合が購入し、オルセー美術館に収められた。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・板
- Year Created
- 1880
- Dimensions
- 85.5 × 66 cm
Artist profile

ギュスターヴ・モロー
パリの裕福な建築家の家に生まれ、幼くして絵と旅への憧れを植えつけられた。20代でイタリアに渡り、ルネサンスの巨匠たちを模写しながら、同世代の画家テオドール・シャセリオーと出会う。奔放な色彩と異国趣味を併せ持つシャセリオーの絵に、モローは終生消えない刺激を受けた。
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