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パリスとヘレネの恋
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ジャック=ルイ・ダヴィッドジャック=ルイ・ダヴィッド

パリスとヘレネの恋

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ダヴィッドの《パリスとヘレネの恋》が描くのは、ギリシア神話のトロイア戦争を引き起こした恋だ。古代の英雄の厳しい道徳を描いてきた画家にとって、神話の恋人たちを描いた最初の絵になった。

トロイアの王子パリスは、3人の女神のうち誰が最も美しいかを判定し、愛と美の女神アプロディテを選んだ。その褒美にスパルタ王の妃ヘレネを得て、トロイアへ連れ去った。妃の返還を求めるギリシア人との争いが、トロイア戦争へと発展する。

この恋の絵を注文したのは、国王ルイ16世の弟アルトワ伯で、のちの国王シャルル10世だ。1789年8月、革命が始まったばかりのパリで、この絵はサロンと呼ばれる展覧会に出た。注文主はその前月、バスティーユ襲撃の直後に国外へ逃れていた。同じ会場には、ダヴィッドのもう一枚の絵も並んだ。古代ローマの政治家ブルートゥスが2人の息子を断罪し、その遺骸が家に運ばれてくる場面だ。共和政の理想をたたえた絵とされる。

Work Type
Painting
Technique
油彩・カンヴァス
Year Created
1788
Dimensions
146 × 181 cm

Artist profile

ジャック=ルイ・ダヴィッド
ジャック=ルイ・ダヴィッド

ルイ16世の注文で《ホラティウス兄弟の誓い》を描いたジャック=ルイ・ダヴィッドは、のちに国王の死刑に賛成票を投じた。フランス新古典主義を率いた画家で、革命期には《マラーの死》を、ナポレオンの首席画家としては《ナポレオンの戴冠式》を描いた。 1748年8月30日、パリに生まれた。父は鉄の卸商で、ダヴィッドが9歳のときに世を去った。

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