
Public domain
ジャック=ルイ・ダヴィッドApelles Painting Campaspe in the Presence of Alexander the Great
0
古代ギリシアで最も名高い画家アペレスが、王の愛する女性に恋をして、描く手を止めた。ダヴィッドの《アレクサンドロス大王の前でカンパスペを描くアペレス》は、その瞬間を描いた晩年の未完作だ。
マケドニア王アレクサンドロス大王は、自分の肖像を描ける画家をアペレスだけに限っていた。その画家に、愛するカンパスペの裸を描かせた。古代ローマの著述家プリニウスによれば、大王は画家の恋に気づくと、彼女を画家に譲った。プリニウスは、自分自身に勝ったこの行いを、ほかのどの勝利にも劣らないとたたえた。ダヴィッドが選んだのは、その結末を迎える前の、最も張りつめた瞬間だった。
ダヴィッドは1816年にブリュッセルへ亡命する前にこの絵を描き始めたが、大王の体と左側の床は描き終わらないまま残った。1825年、弟子ラングロワが亡命先で描いた最晩年の肖像で、ダヴィッドは一枚の板を手にしている。板には、この絵の構図の左半分が白いチョークで写されている。その年の暮れ、ダヴィッドはブリュッセルで世を去った。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・板
- Year Created
- 1814
- Dimensions
- 96.5 × 136.2 cm
Artist profile

ジャック=ルイ・ダヴィッド
ルイ16世の注文で《ホラティウス兄弟の誓い》を描いたジャック=ルイ・ダヴィッドは、のちに国王の死刑に賛成票を投じた。フランス新古典主義を率いた画家で、革命期には《マラーの死》を、ナポレオンの首席画家としては《ナポレオンの戴冠式》を描いた。 1748年8月30日、パリに生まれた。父は鉄の卸商で、ダヴィッドが9歳のときに世を去った。
View full profile







