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藤島武二天平の面影
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明治35年(1902年)、第7回白馬会展に出品された。初めの題は《天平時代の婦人図》である。藤島は前年に奈良を訪ね、仏像や仏画を見て回り、正倉院の宝物の箜篌(くご)を見た。箜篌は古代の撥弦楽器で、この絵の女が持つのはそれである。
藤島武二(1867〜1943)はこの頃、与謝野鉄幹の詩歌誌『明星』の表紙や挿絵を描き、浪漫派の詩人たちと近かった。西洋の油彩で古代日本の女を描くという発想は、その古代への憧れから出ている。縦約2メートルの大作で、東京のアーティゾン美術館(石橋財団)にあり、2003年に重要文化財に指定された。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1902
- Dimensions
- 197.5 × 94 cm
Artist profile

藤島武二
薩摩藩士の家に生まれ、はじめは狩野派や川端玉章のもとで日本画を学んだ少年だった。だが上京して洋画の存在を知るや迷いなく転向し、山本芳翠や曽山幸彦の画塾で油絵の基礎を叩き込まれる。やがて黒田清輝らの白馬会に加わり、外光派の明るい色彩を吸収しながら、東京美術学校の教壇にも立つようになった。
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