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長谷川等伯松林図屏風
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《松林図屏風》に近づくと、松の葉を激しい勢いで一気に引いた線が見え、離れると霧に包まれた松林が現れる。長谷川等伯の代表作で、国宝に指定されている。六つに折りたためる屏風が左右二つで一組になり、画像に写るのは左側の一つである。一つの幅は3.5メートルあまりで、二つ合わせると7メートルを超える。
松の葉の線を引いた道具は、いまも分かっていない。穂先をいくつも重ねた筆、先を細かく砕いた竹、束ねた藁などが考えられている。
離れて感じる霧や光を生み出すのは、墨の濃淡である。画像の右上に薄く見えるのは、霧の奥にある遠い雪山である。その場の空気まで感じさせることが、日本の水墨画の最高峰ともいわれる理由とされる。その空気の表し方を、等伯は中国の僧で画家でもあった牧谿の絵に学んだ。牧谿の作品は日本で大切にされていた。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 紙本墨画・六曲一双のうち左隻
- Dimensions
- 156.8 × 356 cm
Artist profile

長谷川等伯
長谷川等伯は、墨だけで描いた国宝《松林図屏風》と、金地に四季の樹木と草花を描いた智積院の障壁画で知られる。能登で仏画を描く「信春」として出発し、狩野派に並ぶ長谷川派を築いた桃山時代の画家である。 天文8年(1539年)、能登の七尾に生まれた。実父は七尾城主畠山家の家臣で、幼いころに染物業を営む長谷川宗清の養子となった。
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