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岡田三郎助Dojoji(Kabuki-za
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描かれているのは、長唄の舞踊『京鹿子娘道成寺』で白拍子花子を演じる五代目中村芝翫である。烏帽子をつけて中啓を手にするのは、花子が能がかりの舞を舞うときの扮装である。左上の札には「鐘供養」とある。左下には「S-OKADA」の署名と「1908」の年記がある。
紀州道成寺の伝説では、清姫が熊野詣の山伏安珍に恋をする。安珍は清姫をだまして逃げ、清姫は蛇体となって後を追う。安珍は道成寺の釣鐘にかくまわれるが、清姫は鐘ごと焼き尽くす。舞踊の舞台は、焼け落ちた鐘を再興して供養を営む日の道成寺である。白拍子の花子が訪れ、鐘を拝ませてほしいと頼む。供養は女人禁制だが、僧たちは舞を舞うことを条件に花子を入れる。花子は衣裳を替えながら恋する娘の姿を踊り継ぎ、最後に鐘に上って蛇体の本性を現す。
芝翫は3年後の明治44年(1911年)11月、歌舞伎座でこの白拍子花子などを演じ、五代目中村歌右衛門を襲名した。この絵は平成23年(2011年)、山種美術館の「知られざる歌舞伎座の名画」展に出品された。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1908
Artist profile

岡田三郎助
古びた絹に手を通す。岡田三郎助が女性像を描くとき、まずモデルに着せたのは、彼自身が集めた時代裂の衣装だった。生涯で九百点あまりを蒐めたという古裂の、褪せた藍やくすんだ金泥。その布地のひだと光沢を、うなじの陰翳ごとたどっていくのが、この画家のやり方だった。《あやめの衣》では菖蒲を染め出した衣がモデルの肩から流れ落ち、布そのものが主役のように画面を占める。
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