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伊藤若冲紫陽花双鶏図(動植綵絵)
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『動植綵絵』全30幅の一図で、宝暦9年(1759年)秋の作とされる。若冲は宝暦7年から明和3年(1757〜66年)にかけてこの30幅を描き、釈迦三尊像三幅とともに相国寺に寄進した。両親と弟の永代供養を願ってのことである。絹の裏からも色を塗る裏彩色を重ね、羽の一枚ずつを描き分けている。鶏は若冲が庭で飼って写生し続けた画題である。
明治22年(1889年)、相国寺は経営難のなかで30幅を皇室に献納し、下賜金1万円を得た。以来皇室の御物で、宮内庁三の丸尚蔵館にある。2021年に国宝に指定された。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 絹本著色・掛幅
- Year Created
- 1759
Artist profile

伊藤若冲
庭に数十羽の鶏を放し、朝な夕なその姿を写し続けた男がいた。羽の重なり、蹴爪の反り、地を掻く一瞬の脚——飽きるほど眺めてから、ようやく筆を執る。伊藤若冲は正徳6年(1716年)、京・錦小路の青物問屋「枡屋」に長男として生まれた。家業を切り盛りするかたわら、まず狩野派の筆法を習い、次いで舶来の宋元画を一枚また一枚と模写し、尾形光琳ら琳派の金地の装飾も取り込んだ。
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