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三代目歌川広重Picture of the Steam Engine Railway in Yatsuyama, Tokyo (Tokyo Yatsuyama shita kaigan jokisha tetsudo no zu)
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三代目歌川広重が、鉄道の開業前に想像を交えて描いたとみられる三枚続である。汽車が走るのは中央の一枚で、海に築いた堤の上を、高い煙突の機関車が客車を引いて進む。左の一枚には汽車は描かれていないが、海へ延びる石垣が中央の築堤へ続いている。
制作時期を考える手がかりは、左の一枚の遠景にある「ツキヂ ホテル」の書き入れだ。築地ホテル館は慶応4年(1868年)、築地の外国人居留地にできた洋風ホテルで、明治5年(1872年)2月の大火で焼けた。改印はないが、焼失前のホテルが描かれ、レールのない場所を汽車が走ることから、開通前の明治4年(1871年)ころの作とみられている。海の中の築堤を走る点は実際の鉄道と同じだ。
中央の一枚の沖には、石垣の上に立つ品川沖の台場の灯台が見える。台場は嘉永6年(1853年)のペリー来航を受けて築かれた砲台だった。その左を、横浜へ向かう外輪の汽船が進む。
- Work Type
- Technique
- 木版多色刷/大判三枚続
- Year Created (image)
- 1871
Artist profile

三代目歌川広重
三代目歌川広重は、自分では「三代目」を名乗らなかった絵師だ。初代広重の名を継いで「二代広重」と称し、明治の東京や横浜に現れた汽車や煉瓦街を錦絵に描いた。鉄道の開通を描いた錦絵の数は、絵師の中でいちばん多いとされる。 天保13年(1842年)、江戸の深川に船大工の子として生まれ、寅吉と名づけられた。
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