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東京汐留鉄道舘蒸汽車待合之図
パブリックドメイン(国立国会図書館デジタルコレクション)
三代目歌川広重三代目歌川広重

東京汐留鉄道舘蒸汽車待合之図

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鉄道が開業した翌年、明治6年(1873年)の新橋停車場の待合を、三代目歌川広重が三枚続に描いた。見どころは、左上に掲げられた横浜までの運賃と発車時刻の案内だ。

見出しは「東京横濱之賃金附」で、大人一人の運賃を上等「金一両二朱」、中等「金三分」、下等「金一分二朱」と記し、午前・午後の発車時刻や子どもの運賃も載せている。貨幣の単位は明治4年(1871年)の新貨条例ですでに円に改まり、1円は1両と数えられていた。それでも、この掲示では両・分・朱が使われている。同じ運賃の掲示は、三代が品川の海辺を走る汽車を描いた東京品川海辺蒸気車鉄道之真景にも見える。

題にある「汐留 鉄道舘」は、開業時に汐留に置かれた新橋駅を指す。のちに汐留駅と改称された。日本で最初の鉄道の始発駅で、大正3年(1914年)に東京駅ができるまで、東海道本線はここから出ていた。

Work Type
Print
Technique
木版多色刷/大判三枚続
Year Created (image)
1873

Artist profile

三代目歌川広重
三代目歌川広重

三代目歌川広重は、自分では「三代目」を名乗らなかった絵師だ。初代広重の名を継いで「二代広重」と称し、明治の東京や横浜に現れた汽車や煉瓦街を錦絵に描いた。鉄道の開通を描いた錦絵の数は、絵師の中でいちばん多いとされる。 天保13年(1842年)、江戸の深川に船大工の子として生まれ、寅吉と名づけられた。

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