
著作権者の許諾による掲載(2026-10-08、オーナーが遺族から許可を得た)
伊東深水夢多き頃
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伊東深水の《夢多き頃》で、少女たちの視線が向かう先には、顔を見せないおさげ髪の少女がいる。所蔵する足立美術館の英語の解説では、この少女は深水の娘で、女優の朝丘雪路をモデルにしたとされる。
この絵は昭和27年(1952年)の第8回日展に出品された。館は、深水が独自の群像形式を確立した記念碑的な作品としている。深水は、人物の視線の運び方に神経を使った画家だった。ここでも、セーラー服の少女たちの表情や姿勢を一人ずつ描き分けながら、視線をおさげ髪の少女へ集めた。
前の年にも、深水は《セーラー服の少女》という題の作を展覧会に出している。戦後の深水が描いたのは、自らの言う「明るい健康な清長風の美人」だった。鳥居清長は、長身で健康的な美人を群像で描いたことで知られる江戸時代の浮世絵師である。
- Genre
- Japanese & Asian
- Work Type
- Painting
- Technique
- 日本画
- Year Created
- 1952
- Dimensions
- 145.5 × 177.9 cm
Artist profile

伊東深水
伊東深水(1898〜1972)は、浮世絵美人画の系譜——歌麿から芳年、水野年方、鏑木清方へと流れた血脈——の、正統の最後尾に立つ画家である。深川の貧家に生まれ、看板屋の小僧から十三歳で清方の門に入った。「深水」の号は生地・深川の水に由来する。 十代で版元・渡邊庄三郎に見出され、新版画運動の美人画の柱となる。
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