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富嶽三十六景 凱風快晴
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富嶽三十六景 凱風快晴

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『富嶽三十六景』全46図のうちの1図で、「赤富士」の通称で知られる。「神奈川沖浪裏」「山下白雨」とあわせて三大役物と呼ばれる。版元は西村屋与八(永寿堂)である。

「凱風」は『詩経』や『和漢朗詠集』に出てくる語で、夏に吹くやわらかな南風をいう。題にも絵にも、朝を示すものは無い。朝日で赤いのなら山頂の雪も赤く摺られるはずだとして、晴れた空の下で照らされた山肌を強調するために赤くした、という見方もある。甲斐と駿河のどちらから見た富士かも、結論は出ていない。

落款は「北斎改為一筆」。揃物の落款は5種に分かれ、この落款の図がいちばん早く出たと推測されている。赤い富士には先例があり、野呂介石の《紅玉芙蓉峰図》が北斎に影響した可能性が指摘されている。

Work Type
Print
Technique
木版多色刷/大判横絵
Year Created (image)
1831
Dimensions
25.7 × 38.1 cm

Artist profile

葛飾北斎
葛飾北斎

九十年の生涯で三十回名を変え、九十三回引っ越し、死の床で「天があと五年の命をくれたなら、真の画工になれたものを」と嘆いた——葛飾北斎(1760〜1849)は、江戸が生んだ最も貪欲な絵の求道者である。 本所割下水の生まれ。十九歳で勝川春章に入門し、春朗の号で役者絵から出発した。

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