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竹久夢二Karahuneya
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提灯の「からふねや」は屋号である。夢二は同じ屋号を「唐船や」とも書いて、ほかの絵にも描いた。大正8年(1919年)に出た夢二編の民謡集『たそやあんど』の表紙でも、女のかたわらの看板に「唐船や」とある。
山形県酒田の料亭「相馬屋」を訪れた夢二が、この一幅を贈った。夢二は大正10年(1921年)1月の末に初めて酒田に来て、2月に展覧会と頒布会を開き、10月から翌年までふたたび滞在した。昭和5年(1930年)にも訪れており、『酒田市史』の年表は「酒田には彼の画が多い」と記す。
相馬屋は江戸時代から酒田を代表した料亭で、平成7年(1995年)に廃業した。建物は修復されて平成12年(2000年)に相馬樓となり、平成20年(2008年)には樓内に竹久夢二美術館が開かれて、この絵を含む肉筆画10点が並んだ。
- Genre
- Japanese & Asian
- Work Type
- Painting
- Technique
- 絹本着色
- Year Created
- 1921
- Dimensions
- 118.8 × 35.6 cm
Artist profile

竹久夢二
黒い猫を胸に抱いた女が、こちらを見ているようで、見ていない。1919年の《黒船屋》——ふくよかな体つきに対して首だけが細く長く、伏せぎみの大きな瞳はどこか遠くをさまよう。この一枚に結晶した女性像を、人は「夢二式美人」と呼んだ。うつむき加減の輪郭を追う柔らかな線と、たっぷりとした余白。感傷が、絵の姿かたちそのものに移されている。 本名は茂次郎。
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