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竹久夢二Nanshi Sōshun
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上の少女は指先に羽根をつまみ、下の娘は羽子板を振りかぶる。右上に「南枝早春」の題と「夢生」の署名、朱印。
「南枝」は南向きの枝のことで、梅は日当たりのよい南の枝から咲く。正月の羽根突きに、早い春を重ねた題である。
竹久夢二(1884〜1934)は岡山の邑久に生まれ、雑誌の挿絵と「夢二式美人」で知られる。画壇には属さず、肉筆の日本画は長く正当に扱われなかった。この幅は昭和初期の作で、岡山の夢二郷土美術館が2007年に『竹久夢二名品100選』に収めた。同じ題の別の一幅もある。夢二が1931年から2年間の欧米旅行の最後にベルリンで1933年に描き、通訳を務めた外務省の商務官・今井氏に贈ったもので、90年ほど今井家に伝わったのち、近年同館に寄贈された。
- Genre
- Japanese & Asian
- Work Type
- Painting
- Technique
- 絹本着色・軸装
- Dimensions
- 147 × 37.4 cm
Artist profile

竹久夢二
黒い猫を胸に抱いた女が、こちらを見ているようで、見ていない。1919年の《黒船屋》——ふくよかな体つきに対して首だけが細く長く、伏せぎみの大きな瞳はどこか遠くをさまよう。この一枚に結晶した女性像を、人は「夢二式美人」と呼んだ。うつむき加減の輪郭を追う柔らかな線と、たっぷりとした余白。感傷が、絵の姿かたちそのものに移されている。 本名は茂次郎。
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