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Courtisane uit het Sanomatsuya huis
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渓斎英泉渓斎英泉

Courtisane uit het Sanomatsuya huis

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小野小町に百夜通えば思いをかなえると言われた深草少将は、九十九夜目に世を去った。渓斎英泉はこの伝説を、新吉原の遊女・松嶌に重ねて描いた。「新吉原遊君七小町」は、小町の伝説をもとにした七つの能に遊女を当てたシリーズで、この図の「かよひこまち」は能「通小町」を指す。

右上の「佐野松屋内松嶌」は、新吉原の江戸町二丁目にあった佐野松屋の遊女・松嶌という意味だ。英泉は美人画で人気を得たあと、実在の遊女を描くシリーズを次々に手がけた。

題の札の後ろには、花で縁取られた別の札がある。そこに書かれた「色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける」は、小町自身の歌だ。草木の花と違って、人の心は色にも見せずに移ろう、と詠む。七小町の一つ、能の「関寺小町」には、この歌を引いた一節がある。

Work Type
Print
Technique
木版多色刷/大判竪絵
Year Created (image)
1828
Dimensions
36.8 × 25 cm

Artist profile

渓斎英泉
渓斎英泉

気だるげに首をかしげ、白い襟足をのぞかせる遊女——渓斎英泉の描く女には、盛りを過ぎた花のような、崩れかけた色香が漂う。清らかさや初々しさを是とした同時代の美人画のなかで、英泉はあえて退廃を選んだ。うつむいた猫背、下がり気味の目尻、けだるい肉づき。その頽廃美こそ、幕末という時代の空気を最も正直に映した肖像だったのかもしれない。

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