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名所江戸百景 深川洲崎十万坪
Public domain
歌川広重歌川広重

名所江戸百景 深川洲崎十万坪

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『名所江戸百景』の一図である。洲崎十万坪は深川の南、埋め立て途中の広い湿地で、名所というより空地だった。広重はそこに鷲の眼を置き、葦と雪と水だけの江戸の端を描いた。浮世絵の風景画でもっとも高い視点の一つで、鷲の翼は画面の上辺で切れる。

『名所江戸百景』は安政3年(1856年)から5年まで版元・魚屋栄吉が出した揃物で、目録1枚と119図からなる。広重(1797〜1858)は完成前に没し、二代広重が補った。この図は国立国会図書館の摺りで、鷲の羽の一枚ずつを摺り分けてある。

Work Type
Print
Publisher
魚屋栄吉
Series
名所江戸百景 (No. 107)
Technique
木版多色刷/大判竪絵
Year Created (image)
1857

Artist profile

歌川広重
歌川広重

雨、雪、夕靄——広重の画面には、いつも空気が満ちている。人はしばしば背を向け、傘の下に顔を隠し、宿場の辻を足早に通り過ぎる。名所を描きながら、その名所を主役にしなかったところに、この絵師の特異な眼があった。 歌川広重(1797〜1858)は、定火消同心・安藤源右衛門の子として、八代洲河岸の定火消屋敷に生まれた。

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