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歌川国芳三国妖狐図会
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嘉永2〜3年(1849〜50年)頃の、九尾の狐の物語を描いたシリーズの一枚である。九尾の狐は殷の妲己、天竺の華陽夫人、周の褒姒と姿を変え、日本に渡って鳥羽上皇の寵姫・玉藻前になったと語られる。天竺・唐土・日本の三国をめぐるこの筋は、高井蘭山の『絵本三国妖婦伝』や岡田玉山の『絵本玉藻譚』が広めた。
この図は天竺の段である。狐は摩竭陀国の王子・斑足太子の妃、華陽夫人に化けて暴虐をそそのかしたが、耆婆に見破られて正体をあらわした。題の札には「華陽夫人老狐の本形を顕し東天竺へ飛去る」とある。下で駆けているのが斑足太子である。
落款は瓢箪形の枠に「一勇斎国芳画」。
- Genre
- Japanese & Asian
- Work Type
- Technique
- 木版多色摺・大判竪絵
- Dimensions
- 37.2 × 25.1 cm
Artist profile

歌川国芳
天保の江戸で「武者絵の国芳」の名を知らぬ者はいなかった。歌川国芳(1797〜1861)は日本橋の染物屋の子に生まれ、十五歳で初代歌川豊国に入門する。しかし兄弟子歌川国貞(三代目歌川豊国)の陰で十年以上鳴かず飛ばず——転機は文政10年(1827年)頃の《通俗水滸伝豪傑百八人之一個》だった。
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