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アンドレ・ドランBig Ben
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筆の跡はとても自由なのに、画面の組み立ては厳密だ。ドランの《ビッグ・ベン》は、ロンドンを描いた連作の一点で、所蔵するトロワ近代美術館は、黄金比と呼ばれる比率にもとづいて構図を組んだとみている。
この連作のきっかけは、画商ヴォラールの注文だった。1906年3月、ドランはロンドンへ送られた。のちの手紙によれば、注文の狙いはクロード・モネの表現をすっかり新しくすることだった。モネが霧や煙ごしに描いた街を、ドランは金色の光と大胆な色の対比で、明るく色の多い街として描いた。題のビッグ・ベンは、モネも繰り返し描いた国会議事堂の時計塔にある大きな鐘の愛称だ。
絵はやがて、ドランと親しかったトロワの実業家、ピエールとドゥニーズのレヴィ夫妻に渡った。1976年、夫妻はこの絵を含む約2,000点を国へ寄贈した。自分たちの町トロワで展示することが条件だった。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1906
- Dimensions
- 79 × 98 cm
Artist profile

アンドレ・ドラン
アンドレ・ドランは、フォーヴの絵の色を「ダイナマイトの棒」にたとえた画家だ。アンリ・マティスとともにフォーヴィスム(野獣派)を始め、強い色でロンドンを描いたのち、古典的な画風へ向かった。 1880年、パリ近郊のシャトゥーに生まれた。画塾アカデミー・カリエールでマティスと知り合い、モーリス・ド・ヴラマンクとは列車の事故をきっかけに出会ったという言い伝えがある。
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