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ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルジョゼフ=アントワーヌ・モルテードの肖像
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ナポレオン支配下のローマで、アングルはフランスの役人たちから肖像画の注文を受け、背景にローマの景色を描いた。この一枚に広がるのは、アッピア街道とコロッセオである。モデルのジョゼフ=アントワーヌ・モルテードはコルシカ生まれで、1803年から1814年までローマの郵便局長を務めた。消火ポンプや麻を織る機械を発明した事業家でもあった。
風景を描いたのが誰かは定まっていない。友人の画家グラネの筆とする説がある一方、赤外線による調査から、風景もアングルが描いたとする研究もある。左手の小さなものも、教皇庁でフランスの聖職者の代理人を務めた地位を示すロザリオか、ただの指輪かで見方が分かれる。ロザリオを目立たなくして売りやすくするため、絵が切り詰められたと考える研究者もいる。
絵はパリの批評家テオドール・デュレを経て、ニューヨークの収集家ハヴマイヤー夫人の手に渡った。メアリー・カサットの助言で購入したという。1926年の展覧会には、「ナポレオン1世のいとこ、シュヴァリエXの肖像」という題で出品された。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1810
- Dimensions
- 75.2 × 58.1 cm
Artist profile

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
「彼のオダリスクは椎骨が3つ多い」。批評家ケラトリーが《グランド・オダリスク》に向けたこの言葉は、女性の体を描くアングルの線が、厳密な写実とは異なることを言い当てている。古典派を代表するフランスの画家ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(日本では「ドミニク・アングル」とも呼ばれる)は、曲線の美しさを追い求めた。
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