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呉春Happy Forest, from Water Margin
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豪傑が酒屋の前を通るたびに3杯ずつ、道中の12〜13軒で合わせれば35〜36杯になる酒を飲みながら、敵の店へ向かった。呉春が描いたのは、人食い虎を素手で倒した『水滸伝』の豪傑・武松の物語だ。池田に移って「呉春」と名を改めてから数年のうちの作とみられる。
牢獄の役人の息子・施恩は、町はずれの盛り場・快活林に開いた酒と肉の店を、蒋門神という男に奪われた。取り戻しに向かう武松の言い分は、酒を飲むほど力が出るというものだった。半ば酔いながらも、すっかり酔ったふりで店に着き、蒋門神を蹴り倒して店を返させた。
その戦いを予告するのが、絵の右上に書き添えられた二行「雙拳起處雲雷吼 飛脚來時風雨驚」だ。拳を振り上げれば雲と雷がとどろき、飛び蹴りを放てば風も雨も驚くという、小説の前の回を結ぶ言葉である。書いたのは1786年に没した雨森章迪とされる。左上の署名「呉春」は天明2年(1782年)の春に改めた名で、両方を手がかりに1782〜1786年の作と読める。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 紙本着色/掛幅
- Year Created
- 1782–1786
- Dimensions
- 137.8 × 41.3 cm
Artist profile

呉春
呉春の名は、池田の古名「呉服(くれは)の里」と、そこで迎えた春に由来する。江戸時代の京都で四条派を開いた画家で、俳諧と絵の師である与謝蕪村の詩情に、円山応挙の写生を取り入れた。 宝暦2年(1752年)、京都で金座の年寄役を務める家に長男として生まれた。金座は幕府の金貨を造る所で、呉春も平役を務めた。絵はまず大西酔月に、ついで俳諧と絵を蕪村に学んだ。
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