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狩野常信Fei Jiang-fang with a Crane
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狩野常信の《費長房図》の主題は、中国・後漢の方士、費長房である。鶴を伴う費長房という画題は日本で独自に定着したもので、研究者の中本大によれば、中国の文献には費長房が鶴に乗る話は見当たらない。
伝説では、市場で薬を売る老人が壺に跳び込むのを見て、費長房は弟子入りした。壺の中の御殿でもてなしを受けたこの話が、「壺中天」の由来である。山を下りる際には竹の杖を授かり、それに乗って帰った。杖を葛陂という湖に投げ入れると、竜になったという。
日本では室町時代後期までに、費長房と鶴の結びつきが定着していた。永禄年間の「習見聴諺集」には「鶴ニ乗スルハ ヒチャウ」とある。「曽我物語」の流布本や、狩野派の画題の手引き「後素集」にも、鶴に乗る費長房が登場する。元禄元年(1688年)の絵手本「絵本宝鑑」では、鶴になって故郷へ帰った丁令威と同一人物として扱われている。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 絹本淡彩
- Year Created
- 1636–1713
- Dimensions
- 94.3 × 32.4 cm
Artist profile

狩野常信
狩野常信は、15歳で木挽町狩野家を継いだ江戸幕府の御用絵師である。元信・永徳・探幽とともに狩野派の「四大家」の一人とされ、古画の模写や鑑定の控えをまとめた「常信縮図」60巻が伝わる。 父の狩野尚信に絵を学び、父が慶安3年(1650年)に没した後は、伯父の狩野探幽に学んだとされる。家を継いだ同年の12月には剃髪して養朴と号し、3代将軍徳川家光にお目見えした。
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