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月岡芳年新形三十六怪撰 武田勝千代月夜に老狸を撃の図
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月岡芳年が、のちの武田信玄である勝千代の少年時代を描いた、「新形三十六怪撰」の一図である。岡谷繁実の『名将言行録』にある、12歳の勝千代が狸を斬った話に基づく。
秋の夜、厠へ行こうと縁に出た勝千代を、そこに置かれた木馬が名を呼んだ。軍術と剣術のどちらが正しいかと問われ、どちらも正しいと答えるなり、勝千代は木馬を一打ちで斬る。明かりを持ってくると、大きな狸が血に染まって死んでいたという。画中の鞍と房飾りの付いた木組みは、この木馬を表している。
明治22年(1889年)4月に出た一図で、題の「新形」は「神経」に掛けたともいわれる。虫食いのような枠も、傷みではなく当初からの意匠である。この摺りは建築家ブルース・ゴフの旧蔵で、1990年にシカゴ美術館に入った。
- Work Type
- Technique
- 木版多色刷
- Year Created (image)
- 1889
Artist profile

月岡芳年
月岡芳年(1839〜1892)は、芝居の残酷な場面を描いて「血みどろ絵師」と呼ばれた浮世絵師である。晩年には、月を題に歴史や物語を描いた「月百姿」や、「新形三十六怪撰」を手がけた。 江戸に生まれ、嘉永3年(1850年)、12歳で歌川国芳に弟子入りした。15歳で最初の挿絵と錦絵を発表する。
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