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アンリ・マティスMusic
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マティスの《音楽》は、楽器を奏で、歌う5人を描いた静けさの絵だ。対になるダンス IIでは人々が丘の上で渦を巻くように踊るが、こちらの5人は互いに離れて動かない。高さ2.6メートル、幅約3.9メートルの大作である。
2点を注文したのは、ロシアの収集家セルゲイ・シチューキンだった。モスクワの屋敷の階段に掛けるための絵で、マティスは、まず踊りの絵で訪れる人の気持ちを軽くし、次の階では、静けさの中で音楽に聴き入る人々に出会わせようと考えた。
ところが、1910年にパリの展覧会サロン・ドートンヌで2点を公開すると、評判は悪かった。シチューキンも一度はためらったが、結局は引き取り、1917年の革命まで屋敷の階段に並べていた。革命のあと、シチューキンのコレクションは国のものになり、1948年に《音楽》はエルミタージュ美術館へ移った。
- Work Type
- Painting
- Technique
- 油彩・カンヴァス
- Year Created
- 1910
- Dimensions
- 260 × 389 cm
Artist profile

アンリ・マティス
アンリ・マティスは晩年、寝台から長い竿の先につけたクレヨンで大きな作品を描いた。フォーヴィスム(野獣派)の中心となったこの画家は、切り紙絵に打ち込んだ晩年まで、色を、ものを写す役目から解き放ち、その表現力を追い求めた。 1869年、北フランスのル・カトー=カンブレジに生まれた。法律を学び、サン=カンタンの法律事務所で書記として働いた。
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