
ル・コルビュジエ
Le Corbusier
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本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ。スイスの時計産業の町ラ・ショー=ド=フォンに生まれ、彫金と装飾美術を学んだのちに建築へ転じた。決定的だったのはパリでのオーギュスト・ペレの事務所での経験で、そこで鉄筋コンクリートという素材が壁から解放された自由な空間をつくれることを知る。さらにベルリンのペーター・ベーレンスの事務所にも短期間籍を置き、同じ頃そこにいたミース・ファン・デル・ローエやヴァルター・グロピウスと同時代の空気を吸っている。
1920年代、画家アメデ・オザンファンと組んで興したピュリスムは、キュビスムの装飾過多を退け、瓶やグラスといった量産される日用品の形を純粋な幾何学に還元して描く運動だった。この絵画で鍛えた造形感覚がそのまま建築に流れ込む。ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサード——「近代建築の五原則」を掲げ、《サヴォア邸》で白く軽やかな箱を宙に浮かせてみせた。人体寸法と黄金比を組み合わせた独自の尺度体系「モデュロール」を編み出し、集合住宅《ユニテ・ダビタシオン》では一つの建物の中に街路や店舗まで組み込んだ。晩年はコンクリートの荒々しい質感をそのまま見せる作風に転じ、《ロンシャンの礼拝堂》の彫刻のような曲面や、インドの新首都チャンディーガルの都市計画に結実する。1965年、南仏の海で泳いでいて息を引き取った。パリ郊外のいとこピエール・ジャンヌレとの共同設計も多く、20世紀の都市と住まいの姿を根底から書き換えた人物として、今も賛否とともに語られ続けている。
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