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伊東深水

伊東深水

いとう しんすいItō Shinsui
39 Artworks

伊東深水(1898〜1972)は、浮世絵美人画の系譜——歌麿から芳年、水野年方、鏑木清方へと流れた血脈——の、正統の最後尾に立つ画家である。深川の貧家に生まれ、看板屋の小僧から十三歳で清方の門に入った。「深水」の号は生地・深川の水に由来する。

十代で版元・渡邊庄三郎に見出され、新版画運動の美人画の柱となる。木版の対鏡や《湯気の女》では、浮世絵の様式美に大正の生身の体温を通わせ、風景の連作近江八景は兄弟子筋の川瀬巴水を風景版画へ向かわせるきっかけになった。日本画の本画では、戦後の《雪の夜》や数多くの舞妓・芸妓像で、粋と艶を上品の側へ引き寄せた昭和美人画の第一人者であり続けた。

女優・朝丘雪路の父としても知られる。昭和47年(1972年)没。師の清方と同年に世を去り、浮世絵から数えて二百年続いた美人画の徒弟の鎖は、この二人でひとまず閉じた。

※没年1972年のため著作権保護期間中(2042年まで)。当カタログには作品画像を収蔵していない。

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